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友人にマンションを売却するときも不動産業者の仲介を

売却2019.11.25

マンションを売却しようとした時、中にはその話を聞いて友人から買いたいと提案されることもあるでしょう。せっかくなら知っている人に購入してほしい、大切に使ってきたマンションを友人が買ってくれるなら嬉しい、という気持ちもあるでしょうが、友人に売却する場合、慎重に検討する必要があります。

マンションを売却するということは、売主と買主の関係になるということです。知らない人であれば、値引き交渉や条件交渉もしやすいですが、友人となると遠慮してしまったり、言いたいことが言いにくかったりします。実際に、マンションの売買をしたがゆえに、友人関係が壊れてしまったというケースも少なくありません。


では、友人にマンションを売却しないほうがいい理由としては、どんなことが挙げられるのでしょうか。また、どうしても買いたいと言われた場合はどう対応していくのがいいのでしょうか。

友人にマンションを売却しないほうがいい理由

友人にマンションを売却しないほうがいい理由としては、金銭トラブルに発展しやすいということが第一に挙げられます。

本来、マンションを売買する時は、不動産会社を通して値引き交渉などの交渉をすることになります。売主はできるだけ高く売りたいですし、買主はできるだけ安く買いたいと思っているので、値引き交渉があるのは普通のことです。しかし相手が友人となると、希望を言いにくくなります。もし友人が値引き交渉してきた場合、友人でなければ、他に高く買ってくれる人を優先することもできますが、友人となるとそうはいきません。しかしあまり値引きに応じないと、「あの人はケチだ」と言われてしまうかもしれません。


値引き交渉は、お互いに知らない人で、不動産会社を通して顔を合わさず行えるので希望を言いやすいのであって、相手が友人となるとそうはいかないでしょう。

結果として、売主は希望より安い価格で売ることになったり、買主の希望価格より高くなり、お互いがストレスを溜めてしまう可能性があるのです。

瑕疵担保責任についてもトラブルが起きやすい

マンションを売却する際、普通は瑕疵担保責任を設定することになります。

瑕疵とは、内覧などだけでは分からないマンションの欠陥のことで、売買が成立してからも一定期間は売主が責任を負うことになっています。例えば雨漏りや配水管の劣化による破裂などです。


これらは購入時には見つけれないことがほとんどで、購入してすぐ発見した場合、全て購入者が負担を負うのは負担が大きすぎるということで、一定期間は売主が責任をもつことになっています。大体のマンションは3ヶ月に設定されています。しかし3ヶ月というのは決まっているわけではなく、売買契約を結ぶ時にお互いが納得のいく期間を交渉しながら決めていきます。これも相手が他人の場合は業務的に対応できますが、友人の場合、なかなかそうはいきません。


また、実際に瑕疵が見つかった時、理解のある人であればいいですが、「欠陥マンションを売りつけられた」と言われたり、逆に修繕の連絡をしにくく、買主がストレスを溜めてしまうこともあります。結果、「あの人から買わなければよかった」と思われてしまう可能性もあります。

友人にマンションを売却する時は不動産会社を通したほうが◎

基本的に友人にマンションを売却することはあまりおすすめできませんが、もし売却する場合は不動産会社を通して売買するほうが後々トラブルが起きにくくなります

不動産会社を通すと仲介手数料が発生してしまうので、できれば個人間でやり取りしたい、と思うかもしれませんが上記のように交渉が必要になってきますし、後からもめた時に、間に不動産会社がいてくれたほうが安心です。

ではすでに不動産会社に仲介を依頼した後だったらどうでしょうか。

契約の結び方によっては売買できない

不動産会社に売却の仲介を依頼する場合、契約の結び方が3種類あります。

一般媒介専任媒介専属専任媒介、の3つです。

このうち、一般媒介と専任媒介であれば、自分たちで買主を見つけた場合でも売却できますが、専属専任媒介の場合は個人間での売買はできなくなっています。

専属専任媒介は個人間のやり取りは×

もし専属専任媒介で契約を結んでいる場合、自分で買主を見つけるのは禁止されています。もし見つけたとしても、必ず不動産会社を通さなければならないので、個人間で売買することはできません

専属専任媒介で契約を結んでいる場合は、不動産会社を通すか、個人間で売買したい場合は契約を解除してからになります。

一般媒介と専任媒介は個人間のやり取りも○

一般媒介は専任媒介で契約を結んでいる場合は、買主を自分で見つけて個人間で売買することも可能です。

まだ契約を結んでいない場合は?

もしまだどの不動産会社とも契約を結んでいない場合、


  • 個人間で直接売買する
  • 不動産会社に仲介を依頼して売買する


という2択になります。

ただ、不動産の売買をする際、後からトラブルが起きるのを避けるため、売買契約書などの契約書を作成します。それが個人だと不備があったり重要事項の確認不足が起きやすく、契約後に揉めるケースが非常に多くなっています。


不動産会社に仲介を依頼する場合、そういった専門知識が必要なこともやってくれますし、間に入って交渉してくれるので、トラブルが起きにくくなります。


その分仲介手数料が発生し、上限で「売却価格×3%+6万円」がかかります。ただ、自分で買主を見つけた場合、不動産会社は買い手を見つける手間が省けるので、仲介手数料を安くしてくれる場合もあります。

仲介手数料を抑えたいなら個人間売買専門の不動産会社に

すでに自分で買い手を見つけているのに、何十万円、場合によっては何百万円も仲介手数料を払うのはもったいない、と思うのは当然です

そんな方は、個人間売買専門の不動産会社に依頼するのがおすすめです。普通の不動産会社と比べると、仲介手数料は2~3割程度に抑えてあるので、負担がグッと減ります。それくらいの費用であれば、後々のトラブルを避けるためと思えばまだ払おうと思えるのではないでしょうか。

まとめ

マンションを売却する際、基本的に友人や知り合いに売却するのはおすすめできません。マンションは大きな買い物になるので、買主はできるだけ安く買いたいですし、何かトラブルがあれば売主に責任を取ってもらいたいと思っています。逆に売主は、できれば高く売りたいですし、売った後は買主自信で責任を取ってもらいと思っています。

そこの交渉が、他人であれば業務的に行えますが、友人となると言いたいことが言えなかったり、ストレスを溜めて後々トラブルになるケースが非常に多いです。


そのため、友人に売却するのはおすすめできませんが、もし友人に売却する場合は、間に不動産会社に入ってもらうようにしましょう。きちんと売買契約書を作成し、内容を決めておくことで後からトラブルになるのを防ぐことができますし、不動産会社の人が間に入って交渉してくれるので、直接よりは交渉しやすくなります。不動産会社に仲介を依頼すると仲介手数料が発生しますが、個人間売買専門の不動産会社であれば仲介手数料も安いので、おすすめです。

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