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中古マンション購入、事前確認なしでの即決は危険?

購入2019.11.20

新築マンションの購入であれば、一斉に売りに出されるので考える時間がありますが、中古マンションの場合、他に購入希望者がいると悩んでいる間に購入されてしまうのではないか、という焦りが出てしまいますよね。条件に合ったマンションがあれば即決で決めたほうがいいのか、とも思いますが、マンションの購入は人生においてもとても大きな買い物です。即決して失敗したくない、という思いも同時にありますよね。


では中古マンションを購入する際、他の人に購入されてしまわないよう、即決するのがいいのでしょうか。それとも慎重に検討したほうがいいのでしょうか。

即決することによるメリット

中古マンションを購入する流れとして、まずは売買申込みをします。申し込みをしたからといってすぐに購入に至るわけではなく、その後売主と交渉をします。値段を交渉したり、例えば欠陥が合った場合リフォームをしてもらうのか、リフォームはしてもらわずその分安くしてもらうのか、など、売買にあたっての交渉をします。


もし交渉が成立したら売買手続きへと進みますが、購入希望者が多い場合、売買申込みをした順で交渉の権利が与えられます。そのため、条件のいいマンションの場合、内覧後に1週間悩んでいたらすでに申込者が10人以上いた、ということもあります。


即決をすることでこの交渉権が早く獲得できるので、本当にほしいマンションの場合は即決することがメリットとなるでしょう。

即決の理由によっては危険!

気になったマンションに内覧に行くと、「このマンションは人気なので早めに購入を決めたほうがいいですよ」と、購入を急かされることもあるでしょう。

確かに中古マンションの中でも人気のマンションは、内覧者も多く、あまりゆっくり検討していると他の人に購入を決められてしまいます。

しかし、そういった言葉に惑わされて、焦って即決してしまうのは少し危険です。

もし即決の理由が、


  • 立地がいい
  • マンションがオシャレでかっこいい
  • 設備が最新


といった目に見える良さの場合だけで決めている場合、あまりおすすめできません。確かに暮らす上で、立地や設備などは重要です。しかしこういった分かりやすいアピールポイントにつられてしまうと、売り手が隠そうとしているマイナスポイントに気がつかず、購入後に後悔してしまう、という可能性があります。

購入前にチェックしておきたい、よくあるマイナスポイント

マンションの購入において即決は決して悪いことではありませんし、時には即決することも必要です。しかし即決するのであれば、売り手がよく隠している「マイナスポイント」についてチェックしてからです。そこをチェックしておけば、購入後に大きな後悔をするはめになることはないでしょう。

耐震性に問題はないか

建物には耐震性というものがあり、旧耐震新耐震があります。旧耐震では震度5強の揺れでも建物が倒壊しない、というのが基準になっていますが、新耐震では震度7でも倒壊しない、ということが基準になっています。

1981年6月1日から新耐震が適用されていますが、それ以前に建てられたマンションは旧耐震であると判断されます。地震はいつどこで起きるか分かりませんが、いざという時のために新耐震のマンションであるかどうか確認しておきましょう。

修繕履歴や積立金に問題はないか

マンションというのは毎月、各戸が修繕積立金を積み立てます。管理費とは別で、マンションの修繕が必要になった時に、この修繕積立金から修繕が行われます。

過去に修繕を行っていれば修繕の履歴が残っていますし、修繕積立金がきちんと予定通り積み立てされているかどうかも重要です。もし予定通り積み立てされていなかった場合、いざ修繕が必要になった時に、追加で徴収される可能性があります。場合によっては100万円単位で徴収されることになりかねないので、きちんと確認しておきましょう。

ローンは組めるか

新築マンションの場合、住宅ローンは最長35年で組むことができます。しかし中古マンションの場合、建物の耐久性が新築より低くなるので、その分借入期間が短くなることがあります。ローンを組んで購入したい場合、借入額はどのくらいまで大丈夫か、月々の返済額はどれくらいなら返せるかを計算し、築何年のマンションならそのローンが組めるか事前に確認しておきましょう。

瑕疵担保責任はどうなっているか

瑕疵とは、購入前に内覧だけでは気がつかないようなマンションの欠陥です。

配水管の劣化や白アリ被害など購入後に見つかった場合、買主が全ての責任を負うのでは、負担が大きいです。そこで設定されるのが瑕疵担保責任です。

瑕疵担保責任は、売買が成立した後でも、一定期間は売主が瑕疵に対しての責任を負う制度です。普通は3ヶ月に設定されていますが、場合によっては1ヶ月、もしくは瑕疵担保責任を負わない、となっている場合があります。売買契約書を事前に確認すれば記載されているので、内容がどうなっているか確認するようにしましょう。

事前に確認しておけば即決もOK

以上のことが、購入前に見落としがちなことです。逆を言えば、確認をしておけば、大きな失敗をすることはありません。

もちろん、住む前はいいと思っていたことが、住んでみたら理想と違った、意外と不便だった、ということはあるでしょう。しかし実際の住み心地などは、即決であろうとなかろうと、住んでみなければ判断できない部分が大きいです。

もし気に入った物件が見つかった、条件がよく人気で、ゆっくり検討していたら他の人に購入されてしまいそう、という場合、上記のことをしっかり確認した上で即決するのもいいでしょう。

まとめ

中古マンションの購入は、人気のマンションの場合ゆっくり検討していると他の人に購入されてしまう、というリスクがあります。もし気に入ったマンションがあれば即決するのもありですが、その場合は内覧だけでは見えない部分をしっかり確認しておく必要があります。売主ができれば隠したいと思うようなマイナスポイントについて、確認するようにしましょう。

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