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マンション売却にかかる期間と売り出し価格の決め方

売却2019.11.18

マンションを売却したいと思った時、気になることの1つが「売却にどれくらいの期間がかかるのか」ということではないでしょうか。売却したい理由にもよりますが、一般的には時間がかかってもいいという人より、早く手放したい、と思っている人の方が多いです。


もちろん、安くすればマンションはすぐに売却できます。極端な話、いい条件のマンションが100万円で売りに出されていたらすぐに買い手は見つかります。

しかし売却したい場合、ある程度このくらいで売りたい、という目安があるはずです。ローンが残っていると特に、ローンの返済に充てたいのでできれば高く売りたいですよね。


では、マンションを売却するためには、どれくらいの期間が必要なのでしょうか。また、売り出し価格はどのように決めていくのがいいのでしょうか。

中古マンションの平均売却期間は3ヶ月

マンションを売るのには、どうしても時間がかかり、平均で3ヶ月かかります。

不動産というのは一般的に、流動性の低い資産です。例えば株や投資信託などの資産は、常に売買できますし、株については株価が常に公開されています。

しかし中古マンションにおいては、株式市場のような売買市場がなく、価格もあってないようなものです。これがマンションの売却に時間がかかる理由の1つになっています。


また、中古マンションの場合、新築マンションのように一斉に売りに出されるわけではありません。買い手からすると、自分が欲しいと思っているマンションの条件がいくつかあり、それに合ったマンションがいつ出てくるかは待ってみないと分かりません。駅徒歩何分か、平米数はどれくらいか、築年数や予算、バルコニーがあるかどうか、階数はどのくらいか、など、欲しい条件のマンションがいつ出てくるか分かりません。

そのため、もし少しいいなと思っても、もっといい条件のマンションが出てくるかもしれない、と購入に対して慎重になります。投資用でなく居住用となると、その後ずっとそこに住むわけですから、より慎重になります。


そのため、売りに出したからといってすぐに売れるのは稀で、早くて1ヶ月、平均で3ヶ月はかかると思っておきましょう。

売り出し価格は重要

マンションを売却する際、売り出し価格というのはとても大切になります。


もし相場より高く設定してしまい、なかなか売れなかった場合、「このマンションはずっと売れないな、きっと何か問題があるに違いない」と思われ、ますます売れにくくなってしまいます。


マンションを探している人というのは、常に欲しい条件でマンションを検索して探しています。自分の求めている条件だと、いくらくらいが相場なのか、というのはよく把握していますし、同じ物件情報がずっと掲載されていれば気がつくものです。


もちろん値下げに関してもよく見ているので、値下げをする場合はタイミングや値下げする価格も重要です。売り出してすぐに値下げをしてしまうと、「またすぐに値下げをするのではないか」と期待され、購入を先延ばしにされてしまう可能性もありますし、ある程度期間が経っているのに少ししか値下げしないでいると、「この先も大きく値下げすることはないだろう」と諦められてしまいます。


そのため、売り出し価格を決める際には、もし売れなかった時に、どのタイミングでどれくらい値下げするか、ということも考慮して売り出し価格を決めるほうが賢明です。

中古マンションを短期間で売却するためには

不動産会社選びは慎重に

マンションの売却というのは、一生のうちにそう何度もあるものではありません。ほとんどの人が「初めて売却する」ということになるでしょうから、マンション売却においてあまり知識がないまま売却することになります。

そのため、しっかりと売却をサポートしてくれる不動産会社を選ぶことが大切になります。


もちろん早く売りたい、という希望だけを優先させれば、価格はグッと下げて売りだせばいいだけの話です。しかし、ほとんどの人が「このくらいで売りたい」という希望価格がありますよね。できるだけその価格で売れるようにサポートしてくれる不動産会社を選ぶようにしましょう。

値下げのプランはあらかじめ決めておく

マンションを探している人、というのは、価格をある程度絞って検索しています。例えば、不動産情報サイトであれば、1,000万円単位や500万円単位で条件を絞れるようになっています。

そのため、3,000万円以内、3,500万円以内、といったように、区切りのいい価格で絞ってマンションを探します。


これを上手く利用するのであれば、最初は3,150万円で売り出すとします。3ヶ月経っても反応が薄ければ、2,980万円に値下げするのです。そうすると、それまで3,000万円以内でしか検索していなかった人に、新しい不動産情報として見てもらえることになります。そうすることで、より多くの人の目に留まり、売れやすくなります。


もちろん売却希望価格、というのがあるでしょうから、そこまで値下げしたくない、という場合は利用できませんが、あらかじめそういったことも考慮して売り出し価格を決めることで、短期間で売れる可能性が高くなります。

不動産が動く2~3月に売却活動をする

もし売却する期間を選べるのであれば、不動産が一番動く2~3月に合わせて売却活動をするのもおすすめです。

この時期というのは、4月からの新生活に向けて、慌ててマンションを探す人が増えます。

転職や転勤など、必要に駆られて引っ越しをする人も多く、それまでにマンションを購入したい、焦っている人も多いので、急いで購入してくれる人が増え、多少予算をオーバーしていても購入に踏み切ってもらえる可能性も上がります。

値下げ交渉についてあらかじめ不動産会社と相談しておく

マンションの売却をする際、よくあるのが値下げ交渉です。買い手としても大きな買い物になるので、少しでも安く購入したいというのは当然のことです。そのため、実際に内覧をした後値下げ交渉されることがよくありますが、その際に悩んで返事が遅くなったり、何度もやり取りしてしまうと、買い手の購入意欲を下げてしまいます。


いくらまでなら下げてもいい、とあらかじめ不動産会社に伝えておくことで、値下げ交渉に対してスムーズに対応できるので、購入意欲が高いうちに成約することができ、短期間で売れる可能性が高くなります。

価格にこだわらないのであれば買取という手も

もし価格にこだわらないのであれば、買取業者に買い取ってもらうという手もあります。

価格は相場から見ると7割程度に落ちますが、確実に、短期間で手元にお金が入ります。


売却する場合は、内覧に向けてクリーニング業者にクリーニングを依頼したり、内覧に立ち会ったりと、お金も時間もかかることになりますが、買取業者に買い取ってもらうのであれば、そういった手間は不要です。

また、売却となると、不動産会社に仲介手数料を払うことになりますが、それも不要です。


価格が下がってもいいから早く確実に売却したい、手間をかけたくない、という方は買取も検討してみましょう。

まとめ

マンションを売却する際、売り出し価格というのはとても大切になります。相場から見て安くすれば早く売れる可能性は高くなりますが、ほとんどの人は少しでも高く売りたいと思っていますよね。しかしあまり高く設定してしまうと、なかなか売れず、なかなか売れないと「あの物件は何か問題があるのではないか」と思われてしまい、ますます売れにくくなってしまいます。


そのため、売り出し価格は慎重に決める必要がありますし、もしなかなか売れなかった時に、どのタイミングでどれくらい値下げするのか、ということも最初に決めておくと、気持ち的に安心して売却活動することができますし、短期間で売れる可能性が高くなります。


もし価格にこだわらないのであれば、買取業者に買い取ってもらうという手もありますが、できるだけ希望価格で、短期間で売りたい、という方は、しっかり売却戦略を立ててくれる不動産会社を選ぶようにしましょう。

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