夢のマイホーム購入。希望の住まいが決まってから実際に入居に至るまでには、様々な手続きがあります。初めての住宅購入の場合は手続きの流れがわからず不安や疑問を抱くことも多いはず。今回は新築分譲マンションの購入から入居までの流れを詳しく見ていきましょう。
情報誌や検索サイトを使って条件に合いそうな物件をいくつか絞り込んだら、早速モデルルーム見学をしましょう。モデルルームは予約制のところがほとんど。予約なしに訪問しても見学できない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。初めて訪問した物件のモデルルームでは、アンケート等で希望の条件、予算を営業担当者へ伝えます。条件に合う住戸があるかどうか明確にする為にも、予算や広さの希望などは家族で話し合ってから行くとスムーズですね。
モデルルームでの案内の内容は物件によっても異なりますが、多くは、映像や模型、図面などを元にマンション全体の説明を受け、モデルルームにて住戸内の設備や間取りを見学します。ここで注意したいのが、実際に検討する住戸とモデルルームの違いをしっかり把握すること。広さの違いはもちろんですが、モデルルームの設備や仕様はオプションのものであることも多いので、見学の際には営業担当者にきちんと違いを確認しましょう。また、
竣工済みのマンションの場合、実際の建物内の一室をモデルルームにしている場合もあります。この場合日当たりや眺望なども確認しやすくなりますね。いずれにしても、モデルルームは来場者に好印象を持ってもらうように作られているものです。素敵なインテリアに夢が膨らみますが、ここは少々冷静に検討する住戸との違いも確認しておきましょう。
模型ではあまりわからない周辺建物との距離や日当たり、また現地近くに幹線道路や鉄道線路がある場合、その騒音も確認できます。購入を検討するマンションが絞れた場合は、休日に限らず、平日の様子も確認しておくことがおすすめです。通勤時間帯の様子や通学路の安全面なども見ることができますね。最寄駅からマンションまでを確認するだけでなく、マンション周辺の商業施設、公園、学校や公共施設も実際に歩いて見ておきましょう。
モデルルームを見て夢が膨らみますが、資金計画は現実的に。希望の物件が決まったら、営業担当者にしっかりと資金計画の相談をしましょう。年収のわかる源泉徴収証などを持参するとスムーズです。この資金計画が決まったら、早めに住宅ローンの事前審査を申し込み、計画通りに融資が受けられるかを確認しましょう。
複数のマンション、お部屋の中から希望のお部屋が決まったら、購入申し込みを行います。購入申し込みをすることで、売買契約に優先的に進めることができます。この購入申し込みですが、「先着順受付」と「登録・抽選」の2種類があります。「先着順受付」は、申し込み順で決定されるもので、簡単に言うと早い者勝ちの申し込み方法ですね。もう一方の「登録・抽選」は一定期間設けられる登録期間中に希望のお部屋に登録をし、登録期間終了後、希望者が複数いた場合には抽選を行って当選した人が購入申し込みができるというものです。どちらかの方法で購入申し込みをしたら、いよいよ正式な契約手続きへ進んでいきます。
不動産の売買契約を行う場合、不動産業者は契約前に「重要事項説明」をすることが法律で義務付けられており、宅地建物取引士によって物件と売買契約についての事項が説明されます。疑問や不安に思うことがあったら、そのままにせずに納得できるまで確認しましょう。
売買契約時には売主へ手付金を預けます。手付金の額は物件価格の1割が目安になります。この手付金は資金計画の中の自己資金分に充当されるものです。売買契約書、重要事項説明書の内容をよく確認した上で署名捺印し契約完了となります。
この先の流れについては、「新築マンション購入【売買契約完了から引き渡しまで】」をご覧ください。