不動産購入・売却のお役立ち記事・ブログ
>駅遠マンションの売却で失敗しないためのポイント

駅遠マンションの売却で失敗しないためのポイント

売却2019.07.26

マンションを売却したい時、駅から遠いマンションの場合、安くしか売れないのではないか、なかなか買い手が見つからないのではないか、と心配になる方は多くいらっしゃいます。実際、査定に出したけど思ったより安い金額だった、という方もいらっしゃるでしょう。

確かに同じ間取りや築年数の物件であれば、駅遠より駅近のマンションの方が高く売れます。では、駅遠のマンションは安くしか売れないのでしょうか。駅遠のマンションを売却する上で、失敗しないためのコツはあるのでしょうか。

駅遠の定義とは?

では駅遠のマンションとは、具体的に駅からどれくらい離れていたら駅遠と言うのでしょうか。よくマンションの情報には「駅徒歩○分」というような表記をしてありますが、あれは適当に表記しているわけではありません。公正取引委員会の「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」によって「徒歩1分=80m」で計算すると決められています。表記違反をした場合には警告や罰則を課せられることになります。

では、駅徒歩何分から駅遠物件と呼ぶのでしょうか。実際に何分だから駅近、何分以上は駅遠、という定義はありません。しかし大体、5~6分以内であれば駅近、15分以上だと駅遠と言っていいでしょう。

駅遠のマンションは高く売れない?

駅遠のマンションは、駅近のマンションと比べるとどうしても安く売られがちです。あまり電車を利用しない人であっても、やはり駅から遠いというのはあまりいいイメージがなく、特にこれといった理由がなくても「駅から近いほうがよさそう」と、駅近のマンションを選びがちです。また、一度駅遠のマンションに住んだことがある人にとっては、「仕事で疲れて帰ってきて、駅からまた15分も歩くのか…」と、駅遠のデメリットを感じています。そういった方は、希望のエリアから少し外れたとしても、駅近のマンションを探す傾向にあります。


では駅遠のマンションは安くしか売れないのでしょうか。

実際のところ、駅遠のマンションでも高く売れることはたくさんあります。駅遠には駅遠のメリットがたくさんあり、駅近にはない魅力があります。しかしそれをしっかりアピールできないと、駅遠というだけで「価格を下げて早く売りましょう」などと不動産会社に言われることもあります。

駅遠マンションのメリット

駅遠マンションのメリットは、駅から離れる分、静かで落ち着いた環境であるということです。特に、落ち着いた環境で子育てしたい、という子育て世代には人気があります。周りに公演があったり、緑が多い場合はさらに、子育て世代には喜ばれるでしょう。

また、下記の条件が当てはまる場合は、駅近マンションと変わらず、好条件で売り出すことができるでしょう。

バス停が近い

例えば、駅からは遠くても、バスが近くを走っていて、バス停まで近い場合は駅徒歩はあまり気にならないという方も多いです。駅遠だけど、「バス停まで○分」ということをしっかりアピールしましょう。

まわりにコンビニやスーパーがある

駅からは遠くても、まわりにコンビニやスーパー、ドラッグストアなどがあり、日常生活に困らない場合も、駅から遠いというデメリットをカバーしてくれます。特に主婦の方や子育てしている方で、家で過ごす時間が長い方は、よりメリットと感じられるでしょう。また、周りに幼稚園や小学校がある場合、子育て世代には好まれるでしょう。

管理の質が高い

管理の質は、築年数が経てば経つほど顕著になっていきます。築年数が経っていても管理がしっかりされているマンションは、駅遠でも高値で売れる傾向にあります。

駅遠マンションを高く売るために

これらのいい条件が揃っていたとしても、実際に買い手にアピールしてくれるのは不動産会社の営業担当者になります。そのため、営業担当者の知識が浅い場合、単純に「駅から遠いので安くしましょう」と言われてしまうことがあります。また、そのマンションにしかないメリットがあったとしても、見落とされてしまうでしょう。

駅近のマンションであれば、他の条件もよければあまり戦略を立てなくても売れることが多いですが、駅遠マンションほど、いい営業担当者を見つけることが重要になってきます。

いい営業担当者を見つけるには

いい営業担当者を見つけるには、実際に営業担当者に会うのがおすすめです。その際、以下の2点を意識してみましょう。

査定金額の根拠がしっかりしている人を選ぶ

査定金額の根拠を聞けば、だいたいいい営業担当者かどうかわかります。

「駅から遠いけど、まわりにスーパーや公園があるので子育て世代にはそこそこ高く売れると判断しました。」というように、駅遠、駅近だけでなく周りの環境も考慮した金額であれば、マンションのアピールをしっかりしてくれるでしょう。

逆に、「駅から○分と遠いので」という理由だけで金額を決めている場合、マニュアル通りの査定しかしてもらえていない可能性が高いです。もしかしたら他のメリットも考慮しての金額で、説明が不足しているだけかもしれませんが、説明不足ということは購入検討者にもきちんと説明してくれない可能性があるので、しっかり根拠を持って査定金額を出してくれている人を選ぶようにしましょう。

売却戦略がしっかりしている人を選ぶ

駅から遠いから安く売る、というような戦略の場合、思ったように売れなかった場合ひたすら金額を下げていくことになってしまいます。

しかし、どの層にアプローチするかハッキリさせている場合、比較的売れやすくなります。

周辺環境からみて「子育て世代」にアプローチするのか、車を持っていて駅遠が気にならない独身世代にアプローチするのかで、戦略は全く変わってきます。

これらの戦略をしっかり立ててくれる営業担当者を選ぶことで、マンション売却はよりスムーズになります。実際に会って、どのような営業戦略を立てていますか、ということを聞いてみるようにしましょう。

まとめ

駅遠のマンション売却は、駅近のマンション売却に比べて不利であることは確かです。しかしきちんと周辺環境を調べ、戦略を立てることで、不必要に安く売る必要はなくなります。もちろん、売主がその戦略を立てる必要はなく、戦略をきちんと立ててくれる営業担当者を選ぶことが大切です。

実際に会ってみて、査定根拠がしっかりしている、売却戦略がしっかりしている人を選ぶようにしましょう。

不動産の売却に関する疑問やお悩みをお気軽にご相談ください
ホンネの不動産相談所は、不動産業界で業務経験をしたことのあるプロのアドバイザーが中立・公正な立場からお客様の相談をうけ、不動産に関するアドバイス、コンサルティングサポートを行うサービスです。電話・メールでのご相談は無料で承っております。
ご相談・お問い合わせはこちら
PAGE TOP
© HONNENOFUDOSANSOUDANSHO All RIGHT RESERVED.