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マンション売却、大手不動産会社を利用するメリット・デメリット

売却2019.07.27

マンション売却をしたい時、自分で買い手を見つけるという人は少なく、ほとんどの人が不動産会社に依頼をします。その際よく悩まれるのが、大手の不動産会社がいいのか、地域密着型の中小不動産会社がいいのか、ということではないでしょうか。なんとなく大手のほうが安心、というイメージもあるかもしれませんが、売りたいマンションによってどちらが向いているか、ということは変わってきます。

では、大手の不動産会社のメリットやデメリットには何があるのでしょうか。また、大手の不動産会社に向いているマンションはどんなマンションなのでしょうか。

大手不動産会社のメリット

1.購入希望者の情報が多い

大手不動産会社のメリットは、なんといっても購入希望者の数が多いということです。マンション売却は買い手が見つからない限り一生売れることはありません。まずはマンションの情報を見てもらい興味を持ってもらうことが大切なので、より多くの購入希望者の目に留まるのは大手不動産会社のメリットです。

中古物件を買いたい、と思っている方は、まずは大手に話を聞きに行くことが多いです。それは、大手のほうがマンションの登録数が多いからです。たくさん情報があるほうが、よりいいマンションが見つかる、と思うのは当然ですよね。特に若い世代ほど、大手を好む傾向にあります。

買い手が多く集まっている大手不動産会社は、より多くマンションの情報が露出されやすいので、その分購入検討者を見つけやすくなるというメリットがあります。

2.広告費がかけられる

大手不動産会社は、資金力があります。また、SUUMOやアットホームなどの物件サイトは、大手不動産会社からはあまり掲載料をとっていません。その分たくさん情報を載せてもらっていて、逆に中小不動産会社からは高い掲載料をとっています。

そのため中小不動産会社は、もともとの資金力に加えて高い掲載料で、さらに資金がなくなってしまいます。

その点、大手不動産会社なら、資金力がたくさんあるので広告費をかけてもらえるというメリットがあります。新聞の折り込みチラシ、投函チラシ、ダイレクトメールなどで宣伝してくれる可能性も高いです。

3.一定のサービスを安心して受けられる

大手の不動産会社ほど、社内での研修がしっかりしているため、どの担当者でもサービスの品質が安定しています。マンション売却において不動産会社選びも重要ですが、担当者が誰になるかということも重要です。大手不動産会社なら、もし担当者が分からないことがあっても、周りに聞ける人も多く環境も整っています。中小不動産会社は研修などがなかったり、担当者によって知識や経験のばらつきがあるので、当たりはずれがあると思っておいたほうがいいでしょう。

 

大手不動産会社のデメリット

1.対応がドライな可能性がある

大手不動産会社だから必ず、というわけではありませんが、案件数を多く抱えやすい大手不動産会社は、一人一人に対してかけられる時間がどうしても少なくなってしまい、対応がドライになる可能性があります。研修やマニュアルがしっかりしている分、マニュアル通りの対応をされることもあるかもしれません。

また、顧客数が多い分、「安くてもいいから早く売りたい」といったような、不動産会社からしたら対応しやすい売り手がいた場合、そちらを優先して対応される可能性もあります。

2.両手仲介になる可能性がある

大手不動産会社は、買い主、売り主双方の顧客を多く持っています。それを活かして、自社の顧客から買い主を見つけようとする場合があります。そうすることで、買い主からも売り主からも手数料を取ることができます。これを「両手仲介」といいます。

両手仲介のデメリットは、不動産会社が売り主の味方ばかりしていられない、ということです。少しでも売り主にとっていい条件で売りたい、ということより、買い主にも納得してもらい、契約を決めることが優先になってしまいます。そのため、少し不利な条件を持ちかけられる可能性もあります。

地元の中小不動産会社のメリットとデメリット

中小不動産会社のメリットデメリットは、大手不動産会社とは真逆になります。

メリットとしては、親身になって相談に乗ってくれる可能性が高いということです。顧客数をたくさん抱えることもあまりないと、一人一人にかけられる時間が多くなり、その分親身になってくれる可能性が高いです。そういった地域密着型の不動産会社は、悪い評判が一度たってしまうと、その後の営業に支障をきたすため、熱心に対応してくれるでしょう。


また、その地域に詳しく、その地域のいいところや注意しなければならないところなどをよく知っています。買い主としても、大手の不動産会社よりその地域に詳しく穴場な物件を探そう、と中小不動産会社に依頼していることも多いので、その地域でマンションを探している人にピンポイントでアプローチすることができます。場合によっては、「こういう物件があいたら教えてほしい」とオーダーを待っていることもあるため、条件が合えばすぐに買い主が見つかることもあります。


ただ、デメリットとしてはやはり顧客数、資金力ともに大手の不動産会社には劣るということです。ピンポイントでアプローチできる分、多くの人の目に留まるわけではないので、ちょうど条件に合う購入検討者が見つからない場合、売れるまで時間がかかる可能性があります。また、不動産会社によってはマンションより戸建ての方が得意、ということもあります。そうなると、マンションを売却したい場合、なかなかいい条件で売れないこともあるでしょう。

大手と中小不動産会社、どちらがいい?

では、大手の不動産会社と中小不動産会社、どちらを選ぶのがいいのでしょうか。

どちらにもメリットとデメリットがあるので、売りたいマンションによって使い分けるのがおすすめです。

駅近、築浅のマンション

駅からも比較的近く、築年数も経っていないマンションの場合、大手の不動産会社がおすすめです。いい条件のマンションであるほど大手不動産会社は力を入れて売ってくれます。また、いい条件であればそんなに戦略を立てなくても買い手は見つかりやすいです。より多くの人の目に留まる大手不動産会社のほうが、早く売れる可能性が高いでしょう。

新興住宅地のマンション

新興住宅地は新しく開発された住宅地のため、地元の中小不動産会社はあまり詳しくない場合が多いです。また、近所というよりよその地域から引っ越してくる人が多いため、より多くの層にアプローチできる大手不動産会社のほうがおすすめです。 

駅遠、築年数が古いマンション

駅から離れていたり、築年数古いマンションは、大手不動産会社はあまり利幅が取れないので後回しにされる可能性があります。中小不動産会社なら、その地域の特性を活かしてアピールしてくれる可能性も高く、その地域の顧客から買い主を見つけてくれる可能性もあります。

郊外や田舎のマンション

大手不動産会社は、取引数が多い都心部を中心に扱っていることが多く、郊外や田舎のマンション取引には長けていないことが多いです。

郊外や田舎のマンションの場合、その地域に長けている中小不動産会社のほうがおすすめです。

査定は両方に出すのがおすすめ

マンションによって大手不動産会社と中小不動産会社の向き不向きはありますが、よほど方向性がはっきりしていない場合、どちらにも査定に出してみるのがおすすめです。それぞれの提案や営業担当者の対応を比較することで、より広い視野で自分にあった不動産会社を見つけることができるでしょう。

まとめ

マンションを売りたい時、とりあえず大手に依頼しておけばいいか、と思いがちですが、大手不動産会社にもメリットだけでなくデメリットもあります。

逆に、中小不動産会社のほうが長けているところもあります。売りたいマンションによって、どちらが向いているか、というのはある程度ありますが、悩んでいる場合はどちらにも査定に出し、それぞれの提案や対応を見て比較検討するといいでしょう。

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