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クロスを張り替えた方がマンションの売却はしやすくなるのか?

売却2019.08.05

マンションを売りたいのだけど、クロス(壁紙)は張り替えたほうがいいのか気になる、という方は多いのではないでしょうか。クロスの張り替えは決して気軽にできるようなお値段ではないですが、壁紙はやはりお部屋の印象を大きく左右するところなので、キレイになっているに越したことはありません。

では中古マンションを売却する時、クロスの張り替えは必要なのでしょうか。

クロスを張り替えるメリット

クロスを張り替えるメリットとしては、やはり内覧に来た人にいい印象を与えることができる、ということです。壁紙が新しくキレイだと、部屋全体がキレイに見え、築年数が経っていても清潔感を与えることができます

印象として清潔感が与えられると、きっと水回りもキレイなんだろうな、と、他の箇所についてもなんとなくいいイメージがつきやすいです。

クロスを張り替えたほうがいい、という意見には、クロスの張り替えだけでマンションが高く売れるなら安いもの、という意見が多いです。クロスの張り替えだけで見ると決して安くはないですが、他のリフォームに比べると比較的安いお値段でできるリフォームです。そのため、クロスを張り替えて査定価格を上げ、高く売れるならメリットになり得ます。

クロスを張り替えるデメリット

クロスを張り替えるデメリットとしては、クロスがキレイになることで、他の部分の老朽化が目立ってしまうということです。例えば床、家具はそのままにすることで、クロスだけ新品でかえって床や家具の老朽化が目立って統一感のない部屋になってしまいます。

また、クロスについては他のリフォームと比べると安く済むリフォームです。そのため、買い主の中には買ってから自分の好みのクロスにしたい、という方もいます。勝手に替えられて、その分高く売られるのであれば、クロスを張り替えていないけどその分安いマンションを買い、自分好みのクロスにしたい、と思われてしまいます。

クロスは張り替えたほうがいい?

ではメリットとデメリットを比べて、結局クロスは張り替えたほうがいいのか、張り替えない方がいいのか、どちらがいいのでしょうか。

クロスを張り替えたほうがいいかどうかは、築年数によっても変わってきます。

築30年以上

築30年以上のマンションにおいては、購入検討者はクロスだけでもキレイであってほしい、とは思っていません。ある程度老朽化していることは分かっているので、安く購入して自分でリフォームしたい、という方も多いです。汚くて当たり前、と思っていますし、クロスを張り替えたところでマンションの価格はほとんど上がりません。高く売れないのであれば意味がないですよね。

余計な費用になってしまうので、クロスは張り替えなくて大丈夫でしょう。

築10~30年

では築10~30年の場合はどうでしょうか。こちらは壁の状態にもよります。

例えばタバコの汚れやニオイがついてしまっている、子供が落書きをして消えない、というような場合、張り替えるのが賢明でしょう。特にタバコのニオイはとても嫌われます。消臭リフォームもありますが、高額な上消臭効果も完璧ではありません。

それ以外の、日光による日焼けや画鋲の刺し痕、黒ずみなどであればクロスの張り替えは必要ないでしょう。購入検討者はある程度の老朽化はあるだろう、と思っています。どんなマンションを購入するかによりますが、クロスが気に入らなければ自分で張り替えよう、くらいの気持ちでいます。

そのため、よほどの汚れがない限りは張り替えなくて大丈夫です。

築10年以内

では築10年以内はどうでしょうか。こちらは、購入する方も新築に近い状態を望んでいます。もし目立つ汚れがある場合は、クロスの張り替えをおすすめします。

築浅の中古マンションを探している人は、キレイな状態で購入したいですし、購入後のリフォームはしたくない、と考えている人が多いです。

ただ、築10年以内であれば壁がそこまで汚れていることも少ないので、基本的には張り替えなくても大丈夫です。

壁紙は実際どれくらい見られている?

マンションの築年数によってクロスの張り替えが必要かどうか見てきましたが、どの築年数であっても、大きな汚れがない場合、タバコなどのニオイがついていない場合は張り替えなくても大丈夫、ということになります。

では実際、中古マンションを購入したい人にとって、壁紙はどの程度気にされているのでしょうか。


実は壁紙というのはそこまで気にされていないというのが本当のところです。というのも、壁紙のリフォームは、リフォームの中でも安い部類だからです。費用感については後述しますが、購入者は壁紙よりも費用が高くなるリフォーム箇所を気にしています。

例えば床が腐食していないか、水回りで何か故障している箇所はないか、大きな破損個所はないか、などです。購入者にとっては、これらの費用が高くなるリフォームが必要かどうか、ということを気にしています。


また、壁紙よりも、ウォシュレットの交換をしたい、という方が多いです。

そのため、クロスの張り替えがしてあるから、少し高くても購入したい、という方は少ないということです。

クロスを張り替えるメリットは、最初に述べた通りクロスを新しくする費用より、売却価格が高くなるから、ということでしたが、そのニーズがあまりないということなんですね。

クロスの張り替え費用

では一応、張り替えに必要な費用も見ておきましょう。

費用はだいたい、1平米あたり800円~1,500円を見ておけばいいでしょう。

例えば床面積80平米のマンションであれば、600平米くらいのクロスが必要になります。そうすると、費用は48万円~100万円となります。

もちろんこれは、全部の壁を張り替えた費用になるので、汚れが目立つリビングだけ、トイレだけ、など限定するともっと安くなります。

まとめ

クロスを張り替えると、部屋に清潔感が出てその分高く売れる、というメリットがありますが、実際はそれを求めている購入者は少ないと言えます。どのみちクロスを張り替えるのであれば自分で好きなクロスにしたいという人が多く、クロスを張り替えてあるからその分高いマンションより、安いマンションを購入して自分で張り替える、というほうがニーズがあります。

そのため、よほど汚れが目立っていたり、タバコのニオイがついているような場合以外、張り替えなくても大丈夫でしょう。

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