マンションの購入は、人生の中でも一大イベントですよね。新築マンションを購入される方も多いですが、中古マンションを購入する方のほうが多いのではないでしょうか。
しかし、中古マンションならではの気をつけなければいけないポイントもあり、気をつけないと購入してから後悔することになりかねません。賃貸ならまた引っ越せばいいですが、購入となると慎重に検討する必要があります。知らないで購入してしまうのはとても危険です。
では、中古マンション購入において失敗しないために、気をつけなければいけないポイントにはどんなことがあるのでしょうか。
マンションの管理は、管理会社に全て依頼している場合と、一部依頼している場合、マンションの住民で管理する自主管理の3タイプがあります。自主管理のほうが管理費用は安いですが、マンションの管理は専門知識が必要な場合もあり、全部委託してしまったほうが安心です。
小さな壁のヒビなど見落としていると、そこから水が入って配水管が錆びて壊れたりすることもあります。そういった素人では見落としがちなこともあるので、マンションの老朽化を少しでも遅らせるためには、管理会社に依頼したほうがいいんです。
また、その場合、どこの管理会社に依頼しているか、ということも確認できるとさらにいいです。管理会社のこれまでの実績を確認したり、「一般社団法人 マンション管理業協会」に加盟しているかどうかを確認するといいでしょう。「一般社団法人 マンション管理業協会」に加盟していれば必ずいい会社というわけではありませんが、何かあったときに協会の電話相談窓口を利用できるのでより安心です。
マンションには、きちんと修繕計画があります。何年後にどこを修繕するか、決められたものです。その計画通りに修繕ができるように修繕積立金を毎月支払いますが、入居前にきちんと計画通りお金が貯まっているかどうか、というのはしっかり確認しましょう。
もし貯まっていない場合、修繕前にお金が足りなくて徴収されたり、入居後に修繕積立金が値上がりする可能性もあります。
また、管理体制がずさんだと、計画とは別の修繕が必要になる可能性もあり、その場合も急遽お金を徴収されたり、修繕積立金が上がる可能性もあります。きちんした管理会社が全部管理しているマンションを選ぶほうが安心です。
内覧というと昼間に行う場合が多いので見落としがちですが、夜の騒音についてもしっかり確認しておきたいところです。
マンションの近くにカラオケスナックがあったり、音楽のボリュームが大きいDJバーなどがあったりすると、夜うるさくて眠れないということもよくあります。
昼間に内覧に行ったのであれば、一度夜遅い時間に近くまで行ってみて、うるさくないか確認してみましょう。
内覧の時は、部屋のキレイさや間取りなど、部屋の中野内覧に気を取られがちですが、住んでみたら国道が近くて車の音がうるさかった、ということもあります。
線路が近いと電車の音がうるさく、昼間は窓を開けられないという場合もあるでしょう。
内覧の時は窓を開けて音もしっかり確認するようにしましょう。
内覧だけでは気がつかない場合もありますが、どんな人が住んでいるかということは、できれば確認しておきましょう。
海外の方が住んでいる場合、週末はホームパーティーをしてうるさい、ということもありますし、ファミリー層が住んでいる場合、子供の足音や鳴き声が気になる、ということもあります。もちろん絶対ではありませんし、実際に住んでいる人が正直に「うるさい」と言ってくれるかどうかは分かりませんが、どんな人が住んでいるかはしっかり確認するのがおすすめです。
昼間に内覧に行く際は、不動産会社の人が一緒なので気がつかないかもしれませんが、夜1人で歩いても大丈夫か、ということもしっかり確認したいところです。お子さんの通学路や、もし塾に通う場合は、その道も安全かどうか、しっかり確認したいですよね。
もしなかなか確認できない場合は、マンションや街に関する口コミサイトもあります。そういった口コミサイトで治安などを調べておきましょう。
内覧の際に確認したいのが、今持っている家具や家電が使えるか、ということです。
洗濯物や冷蔵庫など、サイズが合わないと買い替えなければならなくなります。また、棚やソファなど、ある程度買い替えることを前提としてればいいですが、そのまま使いたい場合はしっかり確認しておきましょう。また、コンセントの位置も確認しておきたいポイントです。特にキッチンは冷蔵庫、電子レンジ、トースターなど、コンセントを一番使う場所でもあります。きちんと数が足りそうか、ということも確認しましょう。
マンションの規約で、ベランダで洗濯物を干せない場合もあります。また、国道や線路が近い場合、排気ガスなどで洗濯物が干すと汚れるから、干せないという場合もあるので、しっかり確認するようにしましょう。
実際にベランダに出てみると、前にマンションがあり、向かいの部屋の人と目が合う、というようなこともあります。もし目が合うようであれば、誰かから見られているような感じがして落ち着いて生活できない、というストレスになるかもしれません。
1981年6月1日以降、耐震基準が変更されました。
新耐震の基準では、震度6~7でも倒壊しない、というのが基準になっています。それ以前の旧耐震では、震度5で倒壊しない、というのが基準になっているため、もし震度6以上の地震が来た場合、旧耐震のマンションだと倒壊の恐れがあります。
ピロティとは、1階部分が駐車場などで柱のみの構造になっているマンションのことです。こういったマンションは、直下型の地震に弱く、被害が大きくなる可能性があります。
自然災害は防げないものですが、水害が起きやすい場所、地震の際に液状化しやすい場所、揺れやすい場所というのは、ハザードマップで確認することができます。
近年ではゲリラ豪雨による水害も増えているので、購入前に確認するのがおすすめです。
自然災害に弱いエリアの場合、もし将来的にマンションを売却したいと思った時に、相場価格が下がる可能性もあります。
マンションを購入するというのは、人生の中でも1番といっていいほど大きな買い物です。できれば満足のいくマンション購入にしたいですが、中古マンションの購入においては気をつけなければならないことがいくつかあります。
内覧の際に確認できること、住む地域を選ぶ際に確認できることなどいくつかあるので、しっかり確認して後で後悔しないようにしましょう。