中古マンション購入時の貯金の目安はいくら以上？

中古マンションを購入したいけど、貯金があまりないから不安…そんな方は多いですよね。貯金がたっぷりあって余裕をもって購入できるのが理想的ではありますが、そうでない場合、いくら貯金があれば中古マンションを購入できるのでしょうか。また、購入できたとしても、その後の生活がカツカツになってしまったら悲しいですよね。

では、中古マンション購入時には、貯金はいくらあったらいいのでしょうか。

貯金ゼロでも中古マンションは購入できる？

昔は家を買う時は、「購入価格の2～3割は頭金を用意しなければならない」と言われていたので、貯金がないと家は買えない、と思っている人も多いです。確かに昔は、住宅ローンを組む際、金融機関が購入価格の7～8割までしかお金を貸してくれなかったので、残りは自分たちで用意する必要がありました。しかし今は、100％貸してくれるところも多いので、頭金がなくても家を購入できるようになりました。

もちろん借入額が少ないほうが、返済負担は減りますし、返済期間を短くするほど金利として支払う金額も減ります。今の年齢から、返済が完了する年齢を考えて、少しでも若いうちに完済したいのであれば、ある程度頭金を用意して、返済期間を短く済ませたほうがいいでしょう。

ただ、頭金を用意するのに何年もかかりそうであれば、その間賃貸として支払う金額を、少しでも返済に充てたほうがいい場合もあります。

諸経費をローンで払うのはもったいない？

中古マンションの場合、購入する際にいくつか諸費用として支払うものがあります。

まずは不動産会社に支払う仲介手数料です。仲介手数料は購入価格×3％＋6万円、が大体の目安です。これ以上になることはありませんが、不動産会社によってはこれより安い場合もあります。

例えば、3,000万円の中古マンションを購入したとしたら、96万円が仲介手数料としてかかります。

その他、契約時に支払う手付金も、現金で用意するのが一般的です。売手によって変わってきますが、購入価格の10％だったり、キリのいい100万円だったりしますが、契約時に用意する必要があります。

あとは、ローン事務手数料や印紙代などがかかり、だいたい購入価格の1～2割は最初にかかると思っておいたほうがいいでしょう。

もし貯金が無い場合、これらの諸費用も、ローンを組んで借りることができます。

ただ諸費用を借りる場合、住宅ローンではないので金利が高くなります。返済負担が大きくなるので、出来れば諸費用は貯金で賄いたいところですが、ある程度手元にお金を残しておくというのも大切です。

貯金はある程度残すのが正解？

諸費用や頭金など、できるだけ手元にあるお金で支払えば、借入金額が少なくて済むので、その後の返済は楽になります。しかし、だからといって貯金を全額使ってしまうのはおすすめできません。

その後リフォームが必要になるかもしれませんし、車を買い替えたり、お子さんの養育費、何か病気などした時のための生活予備資金はある程度残しておくべきです。

会社員であれば月収の3〜6ヶ月分、自営業や派遣社員であれば1年分ほどあれば、安心です。

借入額はどれくらいが適正？

では借入額はどれくらいにしておくのがいいのでしょうか。諸費用だけ貯金から払って、それ以外にある程度手元にお金を残すとして、借入額はどれくらいが適正でしょうか。

住宅ローンの年間返済額は、年収の25%までがいいと言われています。

住宅ローン金利が1.5%、35年返済、ボーナス時加算なしで、年収別に借入額の目安を計算をしたものが下記になります。

■年収からみる借入額の目安表

ただ、同じ年収でも、住宅ローンの返済に充てられる金額はその人によります。子供がいるかどうかにもよりますし、車を持っているかどうか、趣味にいくらお金をかけたいか、など、生活スタイルによって大きく変わってきます。

まずは月々いくらなら払えそうか、住宅ローンの返済だけでなく、管理費や修繕積立費、駐車場代など、毎月かかる固定費を計算し、いくらまでなら借りても大丈夫そうか計算してみましょう。

まとめ

中古マンションは、貯金がなくても購入することはできます。住宅ローンだけでなく、最初にかかる諸費用もローンを組むことができるので、実質ほとんど手元にお金がなくても購入することができます。しかし、諸費用は住宅ローンと比べて金利が高いですし、借入額が大きくなるほど返済の負担は大きくなります。

返済期間が延びれば、最終的に支払う金利も多くなってしまうので、可能であれば諸費用や頭金を払ったほうが、後々は楽になります。

ただ、そのお金を貯めるのに何年もかかりそうであれば、早めに借りたほうが完済も早くなりますし、今賃貸で家賃を払っているならその分を返済にあてたほうがいいでしょう。

どのタイミングで、いくらくらいの中古マンションを購入したらいいか分からない、という方は、お気軽にお問い合わせください。