質問内容
マンションを売却したいと思っていますが、いくつか気になる不動産業者があります。1つは大手の有名な不動産業者で、もう1つは地元密着型の不動産業者で、それぞれいいところがありそうで両方に依頼したいと思っています。
複数に不動産業者に依頼することは可能ですか。また、複数の不動産業者に依頼することで、なにかデメリットなどはありますか。
回答
マンションを売却する際、不動産業者との契約の結び方には2つ種類があります。
1つは専任媒介契約です。専任媒介契約は、1社としか契約を結べない代わりに、14日ごとに販売状況の報告が義務付けられているので安心して待つことができるうえ、レインズという不動産流通機構にマンションの情報を登録することが義務付けられています。レインズに登録されると、全国の不動産業者にマンションの情報を届けることができるので、より多くの人に物件情報を見てもらうことができます。
もう1つが一般媒介契約で、こちらは複数社と契約を結ぶことができるため、その分売却活動をしてもらえるというメリットがあります。気になっている不動産業者が複数社ある場合なども、全てに依頼することができます。ただ、デメリットとしては、不動産業者からしたら一生懸命売却活動をしても他の不動産業者で契約成立されてしまうかもしれない、というリスクがあるため、専任媒介契約と比べるとあまり力を入れてもらえない可能性がある、ということが挙げられます。また、レインズへの登録も義務付けられていないので、登録されなかった場合、全国の不動産業者に物件情報が届きにくくなります。
ということで、気になっている不動産業者が複数ある場合、一般媒介契約で契約を結べば、複数社と契約を結ぶこと自体は可能です。ただ、デメリットもあるので契約方法はしっかり検討するようにしましょう。基本的には専任媒介契約のほうが、積極的に売却活動をしてもらえるのでおすすめです。もし一般媒介契約で契約を結ぶ場合は、物件情報をレインズに登録してほしい、という旨を伝えることで、物件情報が多くの人の目に留まりやすくなるので、交渉してみましょう。