最近は、新築マンションと中古マンションを比較して、より自分達にあった物件を探されている方が増えています。今回は、そんな中古マンションのメリット・デメリットと注意すべきポイントについてまとめてみました。
中古マンション購入の最大のメリットは、やはり購入費用を抑えられることです。築年数が経過するにつれて、マンションの価値は下がりますので、新築マンションに比べ、求めやすい販売価格でマンション購入が可能になります。こちらは、新築マンションと中古マンションの価格推移です。ここ最近は新築と中古では2000万円近くの差があることがおわかりいただけるかと思います。
人気のエリアでは、新たに開発されるような大きな土地がない限り、すぐに新築マンションが建設されることはあまりありません。例えば、東京の湾岸エリアや郊外では新たな開発が行われ、新築マンションの分譲も多くありますが、山手線内の都心部や古くからの住宅エリアでは、あまり大きな開発が行われず、希望の新築マンションを見つけることは厳しいのが現状です。しかし、中古マンションであれば、人気のエリアであっても売りに出されていることがありますので物件を探すことができます。また、駅から近い、生活利便性が高いなどの希望条件に見合った物件も見つけやすくなります。
新築マンションの多くは、マンションの完成を待たずに販売がスタートし、完成前に完売してしまうものがほとんどです。新築マンションを購入する場合には、バーチャルの画像やおおよその眺望写真を見てイメージしたり、間取りについても、モデルルームを参考に実際の検討住戸との違いを想像して購入にいたることになります。それに対し、中古マンションでは、建物が既に建っていますので、検討する住戸を実際に内見し日当たりや、眺望、広さなどを確認することができます。大きなお買い物となるので、実物を確認し納得して購入できるのは一番安心して購入できるポイントとなります。
マンションを購入する際にはあまり知ることができない実際の管理状況。中古マンションの場合、新築マンションと違い、すでに管理が始まっておりますので、ある程度管理状況を知ることが可能です。エントランスや廊下など共用部の清掃が行き届いているか、ゴミ置き場や駐輪場などが整理されているか、など入居後の生活で実際に利用する部分の管理状況を購入前に確認できることも大きなメリットです。
メリットの多い中古マンション購入ですが、事前に把握しておくべき注意点もあります。築年数が3年や5年の築浅のマンションであればあまり心配はありませんが、築年数がある程度経っているマンションでは配管など見えない部分が劣化していることもあります。しっかり修繕が行われているかなど、購入前に確認しておきましょう。中古マンションは、新築マンションに比べ修繕積立金が高いことがほとんどです。これは、新築入居時から築年数が経つにつれて徐々に修繕積立金の金額が増加するように修繕計画が策定されているためです。修繕積立金が高いということは、それだけしっかりと管理、修繕が行われていると考えることもできます。
また、中古マンション購入の際には、物件の販売金額の他にも不動産仲介業者への仲介手数料がかかることも念頭におき資金計画を立てましょう。